蒼天航路

蒼天航路(1) (講談社漫画文庫)

蒼天航路(1) (講談社漫画文庫)

読みましたー。18巻読破〜。
最初、モーニングだし、結構ボリュームあるし…って思ったのですが、読み終えてみるとなんとも面白い作品でした。それぞれのキャラのぶっ飛び感といい、スケールといい、ちょっとファンタジーはいってたりとなるほどなかんじでした。
曹操は言わずと知れた人材コレクターで詩人でしたが、やはりそこが全面的でしたね。あ、あと女好きとか(笑)←原点回帰 …確かに殿だ(笑)強いて言うなら郭嘉をもうちょっとおちゃらけキャラに…(爆)
歴史って面白いですよね。
何がって、起きた事象とか結果とかっていうよりも、人間がおもしろいです。歴史ってそれぞれの時代の中で、人がどう考え、生きて、もがいて、それがその時代の趨勢とどうミックスされて…その結果が歴史だと思うんですよね。だから私は三国志のいろんな作品を読むたびに、その作者さんの描くいろんな英雄に会えるのがすごく楽しみです。
それに、歴史って事象とか結果は一つでも、それぞれの人物の視点に立ってみると、世界が大きくかわるし、それを描く作家さんたちの時代背景とか、単に好みといったものでも、そこで無限の解釈が生まれると思うんですよ。
だからこそまた面白い。
特に三国志なんて1800年も前の話で、いろんな登場人物がでてくるし、スケールもでかいし。三国志正史・三国志演義に始まって、物語は無限大です。しかも古いから写真があるわけでもないし、ビデオがあるわけでもない。それだけ想像力を駆使できる物語ってところが、めっさ面白い。好きなように、好きなところから、好きな人物を追っかけられる、これが醍醐味。
…そりゃさすがの英雄たちも1800年もたって、腐的に描かれるとまでは想像してなかったでしょうが(笑)
腐女子な私が言っても全然説得力無いかもだけど、それはそれでありかなと。
なんつーかな、戦乱っていう世の中は体験したことないからわからないけど、いつも命がけだったと思うんですよ。そこでどうやって生き抜いて、物事をなしとげようとして、あらゆる力の限りを尽くす…。
いわば究極な状態における人間関係。これって恋だの愛だのっていうよりも、もっと、なんていうか「命かけて付き合ってんだよ!」みたいな。そんなところがある意味憧れだったりするんだよなぁ。
って久々にちょっと考えてみたりもする(笑)
とどのつまりは殿や荀紣が大好きなんだよーーーー。(結局そこか…)この二人の関係は上記にぴったり当てはまるんだよ。
→「荀紣から殿を抜いて どうして荀紣でいられましょうか?」(15巻・ラストワルツより)まさに命がけ。こんなかんじ。
それぞれの視点、立場、悲劇なのか、喜劇なのか、時代のいたずらなのか、実は単なる病死なのか。。。
殿にあそこまで尽くしながら、荀紣伝の「憂いのうちに死ぬ」の一文でこんなにいろいろ考えられる人間関係がたまらん。まっとうに考えようが、腐的に見ようが、どっからどう見ても面白い。(けど難しい)…腐的な意味では孫策周瑜のほうがよっぽど扱いやすいけど(笑)だって、美男子で家族ぐるみの付き合いで幼馴染で同居で君臣の関係で…こんなおいしい関係はなかなかない!(おいっ)これは萌えろといわんばかりの設定…。
それはそれとして。
というわけで、数か月前に私のパンドラの箱が開きました。10年ほど封印されていた扉が開いたらしい。