北方三国志妄想話Part1 曹操と荀紣(基本荀紣話・笑)

いやぁ、あいかわらず熱いね。この話(季節じゃないよ・笑)てかもう、荀紣が…。
以下妄想話。
まずスタンスとして、曹操は腐った漢王朝の血なんて利用できるうちはするけど、もうすでに腐ってるから覇業を遂げた後には取って代わってやる!と考えてるのに対して、荀紣は帝は象徴として存続すべき、ただし政治は覇権を握った人がやればいいってところなんだよね(今の日本みたいですね)。という最後のオチに決定的な差があるんだけど、とりあえず当面はその辺の強敵を全部破らなければならない以上現時点での目的は一緒。(きっとこの辺が最後の伏線になっているはず)という結論で動いてます。
曹操は激情&万能型で、最終的には決断は全部自分が下す、故に孤独だったりもするし張バクは友達だと思っていたのに裏切られた=友達なんかいらない…でも夏侯惇となら友達って何かについて語ってみてもいいなぁ…という人です。一方荀紣は公明正大で感情で動かない、冷静に状況を見れる人。袁紹を見限って仕えた曹操には大きな期待を持っているはず。思ったことはしっかり言うけど、決して強引じゃなくて、根気良く説得していく。曹操に対しても甘やかさない。なので官渡の前とかに「袁紹を振ってまで私が仕えた殿ならできる」(意訳・笑)とかいわれると「お前もたまには嬉しいことをいうのだな!」とかいって曹操はめっさ喜んでしまう。…かわいい。これだけだと荀紣はとってもドライにみえるけど、殿の要求に応えどんな困難もこなす姿はもう壮絶。青洲兵を説得しに言ったときは、黄巾党の中で3ヶ月暮らし、根気良く説得し続けた結果やせて倒れてそれでも任務を果たして帰ってくるし、帝を奉戴してから回りにどんどん敵が増えていく中、まだ30代半ばだというにもかかわらず白髪が増えてくるという献身っぷり…もうどんな賢妻ですか?っていうくらい尽くしまくる。
ちなみに官渡直前に曹操が宮廷のネズミを大掃除するエピでは、荀紣は官渡で兵糧手配をやっていて、荀攸許昌にいたりする。程碰はネズミをあぶりだすために曹操にはむかう演技をしてみたりする。これは曹操なりに帝に精神的な象徴性を持っている荀紣はその場にいないほうがいいという曹操的配慮だったりするんだけど、かわりに荀攸がいるっていうのもプロット的にうまいなぁと。だから曹操はついつい、自分が帝になったら、荀紣は離れていってしまうのか!荀紣が自分と同じオチを描いてくれたらどんなにいいか!とか悶々と思い悩んでいたりする。…殿、かわいい…。ちなみに殿の居室に入れるのは、パフォーマンスを除けば夏侯惇荀紣くらい。天下地図を並んで眺めてたりするシーンは切なくてぐっときますね。ともかく天下を統一・平定して乱世を終わらせるのが共通の夢なんだよね…。
曹操荀紣の関係性としては、お互い評価できるパートナーっていうほかに、殿から見るとちょっとした見栄をきりたい相手。というか、劉備問題で荀紣が殺したほうがいいと主張するのに対して、曹操は英傑を従わせてこそ、本物の覇者!ということをうっかり荀紣に見栄を切ってしまい、後に引けなくなったりする。なんていうの、夏侯惇にはかっこ悪いところも見せられる的な感情ありで、荀紣にはかっこよくありたいという感情が見えるのよね…。荀紣は諫言、献策、状況を冷静に報告したりするけど、ちゃんと臣下の礼は尽くしていたりする。これじゃぁまるで、女房と愛人…(ry
てか、小説でこんなに私的な妄想荀紣に近い荀紣が出てくるのって今までなかったかも…つーくらい思い描いていたmy荀紣に似ていてちょっとびっくり。官渡が終わったあとがどうなるかだけど、人格的には一見物静かで冷静で、お前汗なんてかかないんだろう!焦ったことなんてないんだろう!って感じなのに、結構熱いんですよーっていうあたりがドンピシャ。同人界にわりと良く見るほのぼのホワイト荀紣も可愛くて好きだが、芯がしっかりしてて、多少頑固で、いろいろ考えもあれば諫言もするけど、結局殿には尽くしまくる感じがもうなんともな感じです。お世辞はいわないけど、ほめ言葉でも思ったこはさらっと言うから、思わず相手は嬉しくなっちゃうとかさ。柴錬や吉川はどちらかといえば演義的な描き方で、もっと策士寄りで狡猾なかんじ(ギラギラってかんじ?)なんだけど、北方はそれはないんだよね。この微妙なラインってうまく説明できないんだけど、結構私の中では重要な要素だったりするんだよね。まぁ、蒼天航路のようなはっちゃけ、いつもニコニコ泣き笑い荀紣もかなりきゅんきゅんくるものはあるんだけどさぁ(笑)あー、ある意味(曹操荀紣の関係性において・笑)この小説先読むの怖くなってきた…。いづれにせよ、曹操軍の一番輝かしき時代は(というか私が好きな時代)は官渡前後だからさ…どんな小説もそこで挫折しかかるんですが…w