阪急電車

見に行ってきましたー!阪急電車!私自身はあまりなじみがないとはいえ、関西圏にいるのと、有川浩がすごく人気で図書室でもバンバンかりられてたから実は原作を読もうよもうと思って読めてなかったりして気になっていたりしてw
久々の映画だったけど、なかなか良くできていて、(原作と比較はできないんだけど・笑)すごく泣けて、すごく笑えましたw

改めて片道15分の阪急電車を軸に、人間模様をくみたてるっていう設定にまず拍手ですね。うまいなぁってw
主演は中谷美紀と戸田恵理香なんだろうけど、宮本信子演じるおばあさんがうまくそれぞれの人物をつなぎ合わせるように話の牽引役をしていたとおもいます。
婚約中に後輩に婚約者を寝取られた中谷美紀演じる高瀬翔子、暴力彼氏に耐え続けている戸田恵理香演じる森岡ミサ、孫を連れて電車に乗っているときに翔子に出会い、声をかけ、話全体をうまくひっぱっていくおばあさん役の宮本信子。いじめに悩みながらも必死に耐える小学生の翔子や、行きたくもない主婦会につきあいでひっぱりまわされる主婦、大学受験でなやむ女子高生やちょっと人とは違う感性を持つがゆえに周りとなじめず孤独な大学生…。「死ぬほどつらいわけじゃないけど、人にはそれぞれつらいことがあって、そんなもの一人で耐えるしかない…周りにいる見知らぬ人は自分の人生になにも影響など与えない…」そんな風におもって凝り固まっていた心を、電車の中で出会った見ず知らずの人とふれあうことでふっと楽になってまた頑張れる…「終着駅はきっと笑顔」そんなキャッチフレーズがぴったりの映画でした。
ていうか、最初の中谷美紀のエピソードでボロ泣きでしたwww婚約者を奪われた翔子は二人の結婚式に自分を呼ぶことで二人を認めるといい、その結婚式にウエディングドレスまがいの白いドレスで登場。討ち入りを果たした翔子は帰りの電車の中で時江にであい、そのことを話す。時江の孫が「お嫁さんなんでないてるのー?」って言うのに対して、ボロボロなきながら「お嫁さんじゃなくてごめんね…」っていう翔子がたまらなく切なかった><んで、時江の切り口が「それで、討ち入りの成果はどうだったの?よかったら通りすがりのおばあさんに話してみない?」って、このあたりがなんていうかうまいなぁってw「自分も傷つくことをわかっていって、覚悟の上で討ち入りしたあたなはかっこいいし好きだ」という時江。なんかさ、人ってどうしようもない時にこんな風に言われたら、きっとすごく心に響くっていうかしみるだろうなぁって。
自分勝手で暴力をふるうさいてーな彼氏と別れられず、親友にも相談できず一人耐えるミサ。そんなミサの心を打ったのも時江の言葉。「泣いてもいいけど、自分の意志で涙を止められる女になりなさい」これは時江が孫にいっているのをミサが聞いているという設定なんだけど、この時江っていう人、タダものじゃないwこれをきっかけに別れるための戦いを始めるミサ。楽しかったころの思い出にしがみついたり、信じた自分が間違っていたことを認めるのがなかなかできないってあるよねwでもそれは今じゃないし、その人は所詮そういう人だったと、そこを認めなきゃいけないこともある。人と人の関係なんて、相手のことをちゃんと考えられなくなったらそれまでだと思うんだよね。そして自分もきっとどっかそうなんだけど、いかに身勝手で自分本位な人が多いことか!うそついたり、周囲のこと考えられなかったり、自分の非を認めず人のせいにしたり、気分次第でぶんまわしたり…そんなに周りと協調できずに人の痛みに気付くこともできないのならほんと、部屋にこもってればいいと思うw世の中に出てくるだけ公害だのw今度なんかあったら「もうウンザリ」ってあのメールを送ってみようかしら…w
ってそんなことはどーでもいいんだけど、戸田恵理香って兵庫出身なのかwミサが吹っ切れたあとの演技、演技とはいえないような素っぽかったwww「おばちゃん」っていう関西弁イントネーションの一言、これなんていうのか確かにナチュラルすぎるくらいナチュラルだったwww
とまぁこの映画、関西人女性でちょこっと悩みを抱えてる人にはぜひ見てもらいたいかもだwべつに限定はしないけど、なんかたぶん強烈に共感できるなにかがあるかもだw
そんなこんなで、この映画よかったすwそして今後の映画情報で流れてた中で「プリンセス・トヨトミ」これおもしろそーw万城目さんもベストセラー作家だよねwこれ5末かぁw見に行きたいなぁw